2016年06月27日

Windows10アップグレード注意喚起!?

決算で財務担当が、派遣事業報告で総務担当が大忙しのため、ICT Tipsが続きます<m(_ _)m>

消費者庁がWindows10の強制アップグレードについて注意喚起情報を出したことが一般紙でも話題になっています。

朝日新聞:ウィンドウズ10更新の注意点、異例の公表 消費者庁

消費者庁:Windows10への無償アップグレードに関し、確認・留意が必要な事項について

消費者庁のサイトの中には、各種リリースをまとめたページが分野によっていくつか有りますが、よりによって「悪質サイト一覧を更新しました」「こんな悪徳商法に注意しましょう」という情報が並んでいる中に「Windows10への無償アップグレードについて」が載っているのにはびっくりです。

企業では既に対応されているところが多いでしょうが念の為に。
WindowsServerでドメインを組んでいるのであれば、グループポリシーでアップグレードを抑止することができます。
また、SkyseaClientViewのようなクライアント管理システムを導入してある環境なら、レジストリ設定を配布してアップグレードを抑止することもできます。

MicrosoftTechnet:[企業ユーザー向け] Windows Update からの Windows 10 への無償アップグレードを管理する方法

当社が使っているもので、Windows10に対応しないことが確定しているものをご紹介しましょう。

・TDB電子認証サービスTypeA カードリーダー
 以前販売されていたSHARP製RW-5100はWindows10に対応していません。
パソコンが知らないうちにWindows10にアップグレードされていたら、電子入札や電子申請ができなくなってハマるところでした。
現在TDBが販売している日立マクセル製M-1700Sは、製品サイトでは対応OSがWindows8.1までしか書いてありませんが、TDBに確認したところWindows10でも問題なく使えるそうです。
ということで、このカードリーダーは物理的に買い直しが必要です。

・McAfeeウイルス対策ソフト
 McAfeeの中小企業向けクラウド版ウイルス対策ソフトSaaS Endpoint ProtectionはWindows10に対応していません
クラウドという言葉が出来る前、まだASPと言っていた10年以上前から自動的にバージョンアップしながら使っていますが、新しいOSに対応しないというのは初めてです。
すでに2016年1月で販売が終了して後継製品が出ていますが、後継製品への移行方法の説明になかなかたどり着けません。
管理サイトから普通にサポートに問い合せると「後継製品を購入しなおしてください」と言われます。
販売店経由で購入している方は、販売店に情報が下りてきていない場合があるので、直接McAfeeの営業窓口に問い合せることをお勧めします。
独立系からIntel傘下になってライセンス形態の改悪が続いています。他社でもクラウド対応製品が出てきましたので、この機会に乗換を検討するのも有りかもしれません。

もう一つの注意点。Windows7パソコンはいつまで買えるのか?
MicrosoftからはWindows7プレインストールパソコンは2016年10月31日で販売終了するとのリリースが出ています。

Windows ライフサイクルのファクト シート(最終更新日:2016年1月)

Dellの営業さんからは「8月受注で終了」と連絡がありました。
どうやら、出荷が10月末までなので注文は8月末で締め切る、ということのようです。

「パソコンが壊れた」「新人が入ったからパソコン追加しなくちゃ」というときに、Windows10パソコンしか買えない!という状況がもうすぐそこまで来ています。
「Windows7のサポートは2020年までだから今のパソコンを無理にアップグレードする必要無いし。。。」とのん気にかまえていたらハマります。
Windows10を受け入れる体制を準備しましょう。

では。
次回はどうなる?



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